この度、龍弥デザインのWebサイトをより安全な環境で閲覧していただけるように、常時SSL接続(暗号化通信)に切り替えました。
Webサイトの運用や制作を生業としている以上、セキュリティ環境の整備は必ず必要ですし、正直に言えばこのタイミングでの常時SSL化対応は遅いくらいだと思います。
ただ、ようやく諸々の状況が整ったため、独自SSL化に踏み切ることができました。今回独自SSL化を行なった理由は3つあります。
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この記事の目次
龍弥デザインのWebサイトを常時SSL接続に切り替えた3つの理由。
暗号化されたサイトがランキングで有利になるとGoogleがはっきりと発表したため。
HTTPSの方がランキングで有利というのは確か
2014年8月、Googleが公式に「HTTPS をランキング シグナルに使用します」との声明を発表しました。
ものすごく噛み砕いて言えば、セキュリティ環境の整っていないWebサイト(HTTP)よりもセキュリティ環境の整ったWebサイト(HTTPS)のほうが、ランキングを決める上で高い評価を得やすくなる、というものです。
ただし最も重要なのは良質なコンテンツ
ただ当然最も重視されるのは「良質なコンテンツ」であり、下記の中でもはっきりとそう発表されています。つまりセキュリティよりもコンテンツの内容を重視して考えるように、ということになります。
このランキングの変更は、グローバルでクエリの 1% 未満にしか影響しませんが、これから長い期間をかけて強化していきます。全体的に見ると、このシグナルは良質なコンテンツであるといった、その他のシグナルほどウェイトは大きくありません。HTTPS は、優れたユーザー エクスペリエンスを生み出す多くの要素のうちの 1 つです。
「ランキングのためのセキュリティ」と考えてしまうと「閲覧者に有益な情報をより安全に閲覧してもらうため」という本来の役割を無視することになります。
龍弥デザインでも同じように「ランキングを決める要素のひとつ」として捉えていたため、コンテンツのクオリティほどの重要視はしてませんでしたが、この発表が今回の常時SSL化のひとつのきっかけになったことは確かです。
エックスサーバーが標準で独自SSLのサービスの提供を開始したため。
龍弥デザインで使用しているエックスサーバー(wpXレンタルサーバー)では2016年6月から独自SSLが全プランに標準で装備されるようになり、設定をすれば比較的すぐにHTTPS環境でのWebサイト運用を行えるようになりました。
エックスサーバーで独自SSLサービスが契約プランに標準装備されるまでは、ランニングコストとしては少し痛いような金額の使用料や更新の手数料が必要で、手続きも複雑で頭を悩ませるもののひとつでした。
それらが独自SSLに踏み切れない主な理由でしたが、費用面だけではなく更新も自動で行ってくれる手軽さも加えられ、利用するために感じていたハードルはほぼなくなってしまい、逆に利用しない理由がなくなりました。
なお、エックスサーバーでWordPressを使用した場合の独自SSLへの切り替え方法は後日記事を書こうと思います。
龍弥デザイン自身、クライアント様のWebサイトの安全面を向上させたかったため。
龍弥デザインの安全面を向上させたかった。
Googleの発表やエックスサーバーのサービスの強化がきっかけになった部分はありますが、今回まず重要だったのは「龍弥デザインのWebサイトを、安全な環境で皆様に見て欲しい」という点です。
Webサイト制作というサービスの性質上、セキュリティの向上は必ず考えなければならない課題で、今後のWeb業界でもさらに強化されなければいけないものです。
その取っ掛かりとしての今回の独自SSL化は、エックスサーバーの標準サービスを利用することで導入ハードルがとても低く、しかも継続しやすい形で実現することができました。
クライアント様のセキュリティ意識の向上を。
また、龍弥デザインでは直接クライアント様からお問い合わせをいただくことがほとんどで、当然のことですが、みなさんセキュリティのことに関してはご存じないことがほとんどです。
ご存じないのであれば、僕にご相談いただいた段階で注意喚起をすれば知っていただくことができますし、それにはまず龍弥デザイン自身がセキュリティ環境を整えることが必要だと強く感じました。
龍弥デザインのクライアント様は皆様、閲覧者のことを考えて開設やリニューアルを行われています。ただネット上に一旦公開してしまうと誰にでもアクセスすることができるため、閲覧者を危険にさらしてしまう可能性がどうしても生まれてしまいます。
知らないままだといざ標的になった時になす術もなく情報を好きに扱われてしまう可能性がありますが、知っていれば対策を講じることもでき、もし標的になっても落ち着いて対処することができます。
そういったことから、まず龍弥デザインが身を持って体感し、重要性をお伝えしていこうということで今回の独自SSL化に踏み切ることができました。