前回の記事に引き続きまして、春は出会いと別れの季節ですね。
今回は息子のお友達ではなく、僕たち家族のお話です。
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この記事の目次
人生最大の買い物をしました。
3月27日、物件の引き渡しがありました。
これしかないと感じた「中古住宅+リノベーション」の結果、これ以上ないほどに満足のいく終の住処を手に入れることができたと感じています。
リノベーションという選択肢
最初は新築での購入を考えました。
しかしこれは予算的にとても手が出ないため却下・・・。
次に建売の購入にシフト。
しかし見れば見るほど自分たちのスタイル、当初の思いや希望との乖離を感じ却下・・・。
そして物件を探し始める1年ほど前にテレビ番組で見た「中古物件+リノベーション」という答えにたどり着きました。
最初からそういった方法があるというのを知っていて、それでも見ないふりをしていたわけではないんですが、「家を買う=新築」みたいな考えがどこかにあって選択肢から外してしまっていたところもあったのかもしれません。
今にして思えば、最初から「リノベーション」に気持ちを向けず、新築や建売がどういったものかを知ることができたのはいい経験になったと思っています。
結果的に僕ら家族は「中古住宅+リノベーション」という選択をしました。
けれど家族のスタイルに合う家は新築でも建売でも中古でも関係ありません。それぞれのご家庭のスタイルや考えで最適な方法がきっとあります。
経験をした上で考えられる「中古住宅+リノベーション」のメリットは、
- 新築だと金額的に難しい、市街地などに建物付きで土地を見つけやすい。
- 固定資産税などが安い
- 注文住宅並みに思い通りにできる「中古注文住宅」
といった点になります。
そして逆にデメリットは、
- 内部を取り壊して初めて躯体の状態がわかるため、物件の当たり外れが激しい
といった感じです。
ただうちの場合は内部を壊してみてもかなり強固な造りであったため完全なアタリ物件でした。
・・・本当に良かった。
リフォーム会社さんとの出会い
リフォーム会社さんとの出会いは本当に偶然。
いつものように不動産情報サイトで物件を探し、条件に近い物件を見つけ、掲載企業に問い合わせをしようとしました。
いつもは物件を見つけて問い合わせして見せてもらう、それだけの流れなのに、なぜかその時だけは、掲載企業のことが気になってWebサイトをチェックしていました。
なぜ気になったのかは自分でもわかりません。けど掲載されている生まれ変わったリノベーション物件たちの「表情」みたいなものが見たくてページを開いたんだと思います。
妻と二人、リノベーション物件を一つ一つ見て、すべて見終えた頃には手掛けた方のファンになっていて、「この人たちなら自分たちの考えと共感してくれるかもしれない」と直感し、問い合わせをしました。
気がつくと、物件のことよりも、ここにお願いしたいという気持ちの方が強くなっていて、いつもとは違った気持ちで問い合わせをしていました。
運命的な物件
正直、何件物件を見たのかわかりません。
見つけても何かの条件に折り合いがつかない、そんなことを繰り返していくうちに2年ほど月日が流れていました。
さすがにここまでくると自分たちも疲れてしまっていて、しばらく探さない方がいいのかな・・・と諦めかけていた矢先、不動産担当の方から連絡がありました。
「脇坂さん、◯◯(地域名)ってどうですか??」
その地域は住んでいるアパートから車で5分の距離で、生活環境がほとんど変わらない、願ってもいない地域でした。実は夜ジョギングをしていてよく近くを通っていて、走りながら「ここの裏の方とか物件ないかな?まぁ出てても高いよね・・・」と漠然と思っていた地域でした。「ぜひ見たいです。」と即座に伝え、数日後に見せてもらえることに。
聞けばその物件の持ち主(Aさん)の真裏の家がリフォーム業者さんの取り扱いで売りに出ていて、Aさんが真裏の家を欲しがっているんだけど、買ったとしても自分の家が売れるだろうか・・・と心配していたらしく、同じようなエリアで探していた僕らにすぐに連絡をもらえたんです。
ものすごい巡り合わせですよね。こんなことが本当にあるんだ・・・と思いました。
これはきっと2年も諦めずに物件を探し続けた僕らへのご褒美だと思うことにしました。
余談ですが、僕の義理の兄が3年ほど前に転職した会社に以前Aさんが勤められていたと聞きました。
さらにAさんの娘さんの幼稚園の頃の担任の先生が妻のお母さんのご友人だそうです。
「え、その人知ってる」っていう偶然が幾重にも重なってちょっと怖いくらいです(笑)
・・・壮大なドッキリじゃないよね??
いよいよリノベーション
物件が見つかり、いよいよリノベーション・・・なんですが、どうやらリフォーム会社さんの現場監督さんがヘルニアになってしまったらしく、解体してから全く進まない状態になっていて、11月に購入して実際に工事が始まったのは2月も中旬に入った頃でした。
それまでに何度も打ち合わせを重ね、いろんなアイディアを出しながら徐々にプランが形になっていき、やはりこの方はセンスがいい・・・と夫婦で感激していました。
そしてついに引き渡しを受け、今僕がこの記事を書いているリビングや画像の仕事部屋、玄関や水回りなど、全体に彼女のセンスがあらわれていて、お任せして本当に良かったと思っています。
ついに引っ越しをしました。
そんなこんなで僕ら家族は3月28日に引っ越しをしました。引っ越しと言っても以前住んでいたアパートから車の5分の距離で生活圏はほとんど同じ。
でもこの「車で5分」を実現するために3年もかかりました・・・。
そのおかげで息子は現在通っている幼稚園にそのまま通うことができます。正直なところ、それが3年間家を買うことに本気で向き合った一番大きな理由だと言っても過言ではありません。
以前家族でお風呂に入っている時、息子は「ここから離れたくない」と泣き出したことがあります。住んでいる地域でせっかくできたお友達と離れてしまうこと、まだそんなに別れというものを経験したことのない彼でさえ、別れは悲しいことだとわかっていたようです。
今では兄妹二人ともピカピカになったおうちにとても喜んでいます。
アパートではなかなか入ろうとしなかったお風呂にもすんなりと自分から向かってくれるようになりました(笑)
8年間住んだアパートを離れて
現在新居もかなりとっちらかっていますが、忙しく片付けをしている中でも前住んでいたアパートの片付けもあり、ちょくちょく帰っていました。
片付けが終わり、ガランとした部屋を見ているうちにものすごい寂しさがこみ上げてきて、「あぁ、引っ越すんだな・・・」と改めて実感してしまいました。
考えてみれば結婚してから8年もの間住んでいたアパートです。妻との生活が始まり、息子が生まれ、娘が生まれ、すごく多くの、そして大切な思い出が詰まっている部屋です。寂しくて当然ですよね。
幼稚園の送り迎えで毎日近くを通ることになりますが、次にあの部屋に入居される方が、たくさんの思い出を作られることを願っています。
思い出の部屋へ、本当にたくさんの思い出をありがとう。
僕も妻も息子も娘も、あの部屋のことはきっとずっと忘れません。
最後に
今回人生最大の買い物をするまでに、本当に紆余曲折を経てついに実現できたわけですが、恥ずかしい話、最初は勤続年数が足りずに住宅ローンの審査に通りませんでした。
今回問題なく住宅ローンの借り入れができたのは、僕が龍弥デザインを続けられているため。
つまり龍弥デザインを支えてくださっている多くのクライアントの皆様のおかげなんです。
本当にありがとうございます。
今後もずっと皆さんのお手伝いができるように精進させていただきます!