私の親父。

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父に前に会ったのは4月8日、おばあさんのお葬式でした。
そして一昨日、久々に会いました。

4月に会った時は「随分痩せたな」と思ってはいたけれど、
普通に会話して、なんなら一杯だけって言っておきながら2杯もお酒飲んでて、あぁ、いつもの父だなと思ってたのに。

実は父は癌に蝕まれ、おばあさんと一緒にずっと入院していました。
おばあさんのお葬式の時は退院したと聞いていたので内心ホッとしていたんです。

だからあんなことになっているなんて思いもしなかった。
回復に向かっているんだろうなって思っていたんです。

しかし今、父は緩和ケアセンターにいます。
ガリガリにやせ細って喋るのも大変な寝たきりの状態でした。
3ヶ月前とは恐ろしいほどに全く違う、弱々しい父の姿でした。

火曜日、学校の帰りに妹から電話をもらい、
入院、それも緩和ケアセンターにいることを初めて聞きました。
なんでもっと早く教えてくれなかったんだろうと・・・。

もちろん癌と診断された時には本人から聞いていましたが、
母も乳癌を患っても結果的に完治していたので、
その時はそこまで悲観的にならず、きっと治って帰ってくると思っていました。

病院に向かう道中浮かんでくるのは、
私の親父になってくれた17年前のこと。
そしておじいちゃんのお葬式の時のこと。

私が火葬場で涙が止まらなくなった時、
力強く優しくずっと肩を抱いてくれてたのは親父でした。‬
それにどれだけ救われたか。どれだけ悲しみが癒えたか。

‪血の繋がりなんて関係ないのです。私の親父はあの人だけ。
照れくさくて親父って一度も呼べなかったけど、
心の中ではずっと親父って呼んでました。‬

‪一番の理解者だったし、一番応援してくれてた。‬
そして私自身、誰よりも頼りにしていたし、
いい加減な部分もある親父を仕方ないなぁと思うこともしばしばありました。

そんな父が死と向き合い、
受け入れてさえいます。

でもやはり私はまだ信じたくありません。
おじいちゃん、親父と、二度も父を失うのは耐えられません。

頼むから死ぬなよ…。

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