初年度の青色申告頑張りました!入力に困った仕訳などもろもろの備忘録。

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僕はフリーランスのWebデザイナーです。肩書で言うと個人事業主になります。
個人事業主としてデビューすると、お仕事をもらえるだろうかとか、やっていけるだろうか、という不安が常につきまといますが、それ以上に僕の頭を悩ませたのが「青色申告」です。

会社員の時は会社がやってくれましたが、個人事業主になるとすべて自分で帳簿をつけて申告していかなければいけません。
何度も挫折しそうになりましたが、なんとか乗り切れましたので忘れないうちにメモしておこうと思います。

この記事の目次

会計ソフトは絶対に買っておいた方がいい。

僕の母は税理士事務所の経理部長をしています。Excelで医療費の計算だとか、総勘定元帳だとかを作って、それぞれのファイルを連動させたりして結構高度なことをしていました。

そのため最初はそういった母が自作したものを使ってやってみたらいいかなと思っていたんですが、母がいない時は使い方がイマイチわからなかったりいちいち聞いて作業を行わなければいけませんでした。それは困るという事で「やよいの青色申告13」を購入して自分で帳簿をつけ、整理を行いました。

自作のものは簿記や会計の知識が必要になるため一度迷宮に入ってしまうと出られなくなるんですが、有名なソフトを購入して使用していれば、行き詰まった時はウェブや書籍で調べることができます。

こういったときはどうしたらいいんだろう?とか、
これはこのやり方で合っているんだろうか?とか、

事例やQ&Aがあるページを見ながら作業できることが最大のメリットだと思います。ありがたいことにケース別の情報を載せてくれているウェブサイトも多々あり、これには本当に助けられました。今回初年度の青色申告を乗り切れたのは、会計ソフトとウェブの情報と言っても過言ではありません。

書籍を見ながら手書きで何とかする!と気合いの入った方もいらっしゃいるかもしれませんが、会計ソフトを購入するのが圧倒的に簡単で安全です。

ちなみに僕がソフトを購入したのは3月に入ってからです(笑)
初年度なので取引件数がそんなにないという事も、僕自身が商業高校出身だという事もあるんですが、ギリギリでも間に合ったので次年度は絶対にサボらない!という気持ちにもなりました。

本当に会計ソフト様様です。

領収書はどんなものでも絶対に捨てないで!

まず立ちはだかった壁が領収書でした。家じゅうの領収書をかき集め、事業に関係するものとそうでないものをひたすら分けました。といってもコンビニやスーパーのレシートは即座に捨てているのでほぼ事業用のもののみが残っていました。

家の中からも記憶の中からもこれ以上出てこないな・・・というところで見切りをつけ計算をしてみると、自分が支払った額にびっくり。思っているよりもはるかに出費がありました。もしこれを捨ててしまっていたら・・・と想像するとゾッとします。

今回の青色申告で使うものは極力一か所にまとめて数か月放置していたんですが、最後の最後でルーズリーフに穴の補強用のパッチシールを貼り、ファイルに整理して月別に貼っていく作業をすると、同時に頭の中も整理できて作業がとてもはかどりました。一時的には面倒でも、きっちりと整理することが後々にどれだけ作業を楽にしてくれるかを痛感しました。

ちなみに僕は最初、駐車料金、書籍代、打ち合わせの経費・・・などと種類別にまとめていたんですが、絶対に月別にまとめた方が楽です。会計ソフトの現金出納帳などは時系列で表示されるし、勘定科目も使った順にバラバラに表示されるので、種類で分けてもそれほど意味がなく、逆に勘定科目でいちいち探さなければいけなくなるので非効率です。

取引関連の入力からやろう!

やよいの青色申告に日々入力するのは基本的に以下のものです。

  • 現金出納帳(現金で支払った領収書など)
  • 預金出納帳(通帳の丸写し)
  • 売掛帳(請求書を発行したら・売掛金が回収出来たら)
  • 振替伝票(代理店の源泉徴収の仕分けやクレジットカードなど支払いが次月以降になるもの)

これだけやっておけばほぼ出来てしまうんじゃないでしょうか。
ただ、より簡単に入力を行うために順番を付けて作業をしてみましょう。会計ソフトのいいところは一か所に入力したデータがいろいろな帳簿に反映されて、何度も入力する手間が省けるところです。僕が行った作業の順番はこうです。

  1. 発行した請求書を簡単取引入力で一気に入力!
  2. 入金があれば売掛帳、源泉徴収や振込手数料を差し引かれているものは振替伝票に入力!
  3. 現金出納帳に領収書の内容を入力!
  4. 預金出納帳に通帳の内容を丸写し!

こうすれば1の時点で売掛帳に反映され、2の時点では売掛帳と預金出納帳に反映されます。3と4で現金出納帳と預金出納帳それぞれに入力します。二重帳簿にならないためにも、順番を考えて入力するのが効率アップにもつながりますね。

ちなみに簿記や会計を習ったことのない方は「借方」と「貸方」という言葉を聞いた時点で?が何個も浮かぶと思うんですが、この「借方」「貸方」の概念がないと仕訳どころではないかと思います。それならできるだけ仕訳せずにやってしまおう!ということで、事例を参考に入力できる「簡単取引入力」で入力してしまいましょう。名前だけ聞くと取引専用のものに思えるんですが、現金で消耗品などを購入した場合などにも使えて非常に便利です。

よく困る取引の仕訳例1:クレジットカードの支払いの仕訳

やよいの青色申告を入力していく上で一番困ったのが振替伝票の仕訳です。これは本当に最後まで悩みました。だってクレジットなんて請求が来た日と支払いの日が違うのとかどうすればいいのよ?と、わからないことだらけで頭を悩ませてくれることばかりでした。

なので、今回よく使った振替伝票での仕訳例をメモしておきます。

1/1に個人・事業兼用のクレジットカードで1,000円の消耗品を購入。
消耗品 1,000円 事業主借 1,000円
3月15日に口座から引き落とされた。
事業主借 1,000円 普通預金 1,000円

こんな感じです。

事業主借と聞いてもよくわからないと思いますが、

「口座は事業主のもので、事業主からお金を借りて支払った」
「クレジットカードで支払ったので現時点では口座からは引き落とされないが、将来的に口座から引き落とされるお金」

という2点を考えながら仕訳をするとすんなり理解できるかと思います。

なお今回は個人・事業兼用のクレジットカードで買い物をした例ですが、完全に事業用だと事業主借の勘定科目は未払金になります。
どちらかというと未払金という言い回しの方がすんなり理解できますよね。

また複数のクレジットカードがある場合、事業主借の補助科目に前もってカード会社を登録しておいて、事業主借の勘定科目を選択した時に補助科目が選択できるようにしておきましょう。

よく困る取引の仕訳例2:源泉徴収税が差し引かれて入金があった場合

次に、売上げの振り込みがあった時に、実際の請求額から源泉徴収されている例です。

例えば、
2/1に代理店から50,000円の制作案件の依頼があり、2/31に納品したので消費税2,500円をプラスして52,500円で請求書を発行。
翌月末の3/30に源泉徴収額が差し引かれた47,395円が振り込まれていた。

この場合源泉徴収税額は、50,000円×10.21%の5,105円。
入金は50,000円+2,500円-5,105円で47,395円となります。

2/31に50,000円の案件を納品したので請求書を発行
売掛金 52,500円 売上 52,500円
3/30に源泉徴収額が差し引かれた47,395円が振り込まれていた
普通預金 47,395円 売掛金 52,500円
事業主貸 5,105円    

という感じになります。

ざくっとした説明ですが、仕訳で困ったものはまた都度ブログに書いていこうと思います。

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