WordPressとWeb動画のコンビネーション。更新性と訴求力、相性について考えてみました。

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20150223

最近のトレンドというか昨年からどんどん増えてきているのが、「効果的に動画を使ったWebサイト」です。

龍弥デザインでも何件か立ち上げやリニューアルに携わらせていただきましたが、そのポテンシャルに驚かされています。

今日は動画を使ったWebサイトのメリットとデメリット、そしてWordPressで構築した更新性の高いWebサイトとの相性についてじっくり考えてみたいと思います。

この記事の目次

Webサイトに動画を使うことによるメリット・デメリット

Web動画のメリット

画像スライドにはない伝わるチカラ。

まずこちらのWebサイトをご覧ください。

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ページを開くとローディングがはじまり、ブラウザの高さいっぱいに動画が始まります。インパクトがとても大きく、動画が始まると思わず見入ってしまいます。

最近この表現はとても増えていて、ブラウザの横縦幅100%に画像や動画を配置するテクニックを「ヒーローヘッダー」と言います。ヒーローヘッダーの利点は、制限が少なく幅広く様々な要素に使えることです。

見ていただければお分かりかもしれませんが、動画の訴求力は画像スライドとは比べ物になりません。背景として作った動画であっても必ずストーリーが存在しますので、「見てもらう」ことも期待できますし、上の動画の場合は「目の前で似顔絵を描いてもらっている臨場感」を表現することに成功しています。
さらにヒーローヘッダーで大きく動画を扱うことで印象が大きくなり、その効果は何倍にもなります。

ユーザーの手間を省く利点

たとえば画像スライドを配置する場合だとスライドが流れるのを「待つ」か、サムネイルを「クリックする」という手間が必要になります。

その点動画だと流れている動画を「見る」だけですので、ユーザーが自らアクションを起こす手間を省く働きがあります。

また、ユーザーは訪問したページのデザインが優れていれば優れているほどリンクのクリックを避ける傾向があります。リンクをクリックするとどうしてもページ移動を意識してしまい、クリックをためらってしまうためです。

せっかく「これ面白いな、とりあえず見てみよう」と思って見てくれているのにサムネイルを「クリック」させるのはちょっともったいないですよね。

決して主役ではないのに光る存在感

Web動画がサイトの主役であることは少なくありませんが、場合によって主役ではなく脇役に徹する必要があります。背景であったりアクセントであったり、主役の邪魔をしない立ち位置に存在する必要があります。

僕は基本的に「背景に静かに流れる動画」を意識しています。にもかかわらず動画が流れると無意識に引き込まれ、ユーザーの記憶に残ります。

Web動画のデメリット

ブラウザを選んでしまう。

Web動画の最大のデメリットは表示されるブラウザを選んでしまうという点です。

現在Google ChromeやFirefoxなどの主要なブラウザは対応していますが、Internet Explorer(以下IE)はバージョンが9以降でしか対応していません。

もちろんIE8以下でもJavaScriptなどを使って対応することは可能ですが、動画だけではなく他の表現を制限しなければいけなくなり、その対応を行う時間があるのなら、もっと他にクリエイティブなことに時間を使って、せっかく訪問してくれたユーザーに感動を与えたいほうがいいというのが僕のスタンスです。

また、あのYoutubeがFLASHプレイヤーからHTML5動画へ完全移行するといった大きなニュースもありました。今まではIE8であればFLASHでのYoutube動画も見れましたが、今後はHTML5動画が標準になるため、思い切ってIE8には最低限の対応で十分!と割り切ってしまういい時期なのかもしれませんね。

動画のデータは重たい。

もう一つのデメリットに動画データが重たいというのがあります。
Web動画の推奨サイズは2〜3MBといったところですが、ある程度の画質を保ったまま30秒程度の動画を表示させるには最低5MBのサイズになってしまいます。

データが重たいとページの表示までの読み込みにある程度の時間がかかってしまうようになります。

対応策としては、動画の読み込みが完全に終わるまでローディングの画像やパーセンテージを表示させるのが有効です。

モバイル端末では自動再生ができない。

僕の手元には、iPadとiPhone、そしてGALAXY SⅡがあります。このどの端末でも再生自体はできますが、設定を変更していたりJavaScriptで可能にしている場合でなければ、ページを開いて動画が自動再生されることはなく、代わりに再生ボタンが表示されます。

現在多くの場合、一ヶ月の通信料の上限が7GBだったりしますよね。使い放題ではなく上限を設けられているので、どんなサイトでもユーザーの意思に関係なく動画を自動再生してしまっていたら、すぐに上限に達してしまう可能性があります。

この点はもしかしたらメリットと言える部分なのかもしれません。

WordPressとWeb動画の相性

更新性 + 訴求力

更新性により検索エンジンにアピールできる。

WordPressの利点は、公開後はユーザーでお知らせやブログを更新することが可能で、構築の仕方によっては他の要素の入れ替えや更新も簡単に自分でできる場合があります。
それによりGoogleなどの検索エンジンにアピールすることができ、検索順位にもいい影響を及ぼすことができます。

検索順位が上位に上がってくるとサイトの閲覧数が増えます。閲覧数の増加は店舗への来店数の増加と同じことですので、せっかく来てくれたお客さんをすぐに帰らせないようになんらかの対策を打つ必要がありますね。

Web動画によって伝える力を何倍にも増幅させる。

前述した通り、Web動画の伝える力は画像の何倍にもなります。

例えば、とあるクラブの店舗で開催されるイベントの告知をWebサイトで行うとします。

お知らせに追加したりトップページの画像スライドに追加したりすることでアピールすることがほとんどだと思いますが、もし前回のイベントの様子を記録した動画をアップして、トップページでヒーローヘッダーの表現を使って告知を行うことができたらどうでしょう?
楽しそうに踊ったりお酒を飲んだりしているお客さんの動画をユーザーが見たら、その集客効果は何倍にもなると思いませんか?

このように、画像スライドで訴えかけられないポイントも、Web動画の作り方によって表現が可能になります。

Web動画とWordPressの立ち位置。

どんなものにも主役と脇役が存在します。

主役を引き立たせるために脇役が存在する、というのが一般的ですが、脇役の役割は決して軽いものではなく、場合によっては主役よりも重要性が高いものもあります。

今回のお話の場合、WordPressとWeb動画が脇役の立ち位置に存在しますが、メインコンテンツの伝える力が強ければ、更新性や訴求力すら不要なこともありますよね。

ただ、サービスの性質上、必ずしもWeb動画やWordPressの更新で成果が上がると言い切ることはできませんが、今後のWebサイトの拡張性を考えると、Web動画とWordPressはWebサイトにとって欠かすことができない存在になると思います。

動画制作プロダクションのミカプロ様では、動画に関して幅広く対応を行ってらっしゃり、動画のクオリティもとても高いですので、ぜひ一度ご相談いただければと思います。

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