19日夕方、父が他界しました。
まさかこんなに早く別れが来てしまうなんて思ってもいなかった。
先日病院に行って、家族を連れて再度訪れた時帰り際に「またくるね」と言うと、にっこりと笑って二度頷いてくれたのが最後の会話でした。
父はよく私の家族を食事に連れて行ってくれました。
孫と遊ぶときも本気で遊んでくれて、いいおじいちゃんしてくれたなぁって。
そんな父は喫煙者なので、店の出口の所に置いてある灰皿で一服していて、私はそれについて行って2人で灰皿を囲んで色々喋る時間がこの上なく好きでした。
そして父はお酒をよく飲みました。うちに来てもお酒を買い込んで、外のお店でもビールを何杯も注文していました。当然送迎は私がするのですが、車中で喋る時間も私には嬉しかった。
そんな時間はもう持てなくなりました。
これが「いなくなる」ということなんだと。
ご存知の方も多いかと思いますが、私と父は血が繋がっていません。
大学のため大阪で生活している頃、母が再婚して初めて出会い、それから父になってくれました。
その時は当然他人、むしろ母すらも他人のつもりでいたので、すぐに打ち解ける・・・とはいきませんでしたが、思えばその頃も今も私への接し方は全く変わっていません。そうやって17年間、本当の息子として接してくれて、私も実の息子だと思っていました。
私が結婚する時、実家の家族が何の協力もしてくれない中、ただ1人、父だけが味方をしてくれ、色々と手伝ってくれました。
本当にいつも、大きな大きな愛情で、
私や私の家族を見守ってくれていました。
私も父になり、自分が子供の時に父がいなかったので、おじいちゃんが亡くなった時、誰を見本に父親をやればいいのかを見失ってしまいましたが、今は父が見本であると胸を張って言えます。
親父、17年間親父をしてくれて本当にありがとう。
これからもずっと親父は親父のままだから。
親父を見本に、父親をやっていくね。